2002-06-14 第154回国会 衆議院 厚生労働委員会 第21号
○加藤良夫君 安全な医療のためには、当然に人の問題等コストがかかってくるということは承知しているつもりです。その出どころの話がこうした問題には当然検討課題になるかと思いますが、私が今一番関心があるのは、我が国のむだな薬剤費が数兆円という報告がなされています。その計算の仕方その他で、何をもって、どういう根拠でそうなのかということが、私は詳しくはございませんが、薬剤の問題を真剣に検討している専門家の意見
○加藤良夫君 安全な医療のためには、当然に人の問題等コストがかかってくるということは承知しているつもりです。その出どころの話がこうした問題には当然検討課題になるかと思いますが、私が今一番関心があるのは、我が国のむだな薬剤費が数兆円という報告がなされています。その計算の仕方その他で、何をもって、どういう根拠でそうなのかということが、私は詳しくはございませんが、薬剤の問題を真剣に検討している専門家の意見
○加藤良夫君 医療事故の原因、背景、話し始めるといささか時間がかかるんですけれども、十項目ぐらい私は書いたり講演で話したりすることがあるんですが、それはちょっとおいておいて、例えば看護婦さんの数の問題。大変過酷な状況下で働いている、そういう実態、実情を改善していく必要があるということは、まず一つあると思います。 それから、私が特に最近感じているのは、研修医の単独診療の問題であります。研修医も大変過酷
○加藤良夫君 私は、これまで二十八年間、患者側弁護士の立場から医療事故や薬害の被害者救済の問題に取り組んできました。医療には光と影があります。きょうは、医療の影を見詰めてきた立場から意見を述べたいと思います。 お手元には二つの資料が届いているかと思います。一つは、患者の権利法をつくる会が作成した患者の権利法要綱案でございます。カルテ等の開示など、国民が求めている患者の権利を法案の形で提示しております
○加藤良夫君 それから、家族がそばにいて、その範囲というのはなかなか医療現場では明確じゃないのですね。家族というのはどこからどこまでが家族なのか。その後、遺族になるわけですが、その範囲も、遺族の承諾しているときというのがこの法律はやはり明確にはなっていない。だからその点で、私はそういうことに反対だという人が出てきて、トラブルが後に残るということはあり得ると思います。ですから、本当はその遺族の範囲全員
○加藤良夫君 この臓器の移植に関する法律案が通りますと、今おっしゃったように、脳死という状態は死体ということになりますから、その場にいた家族の人は遺族ということになると思うのです。それでよろしいでしょうか。
○加藤良夫君 まず、皆さんのお手元に法案があるかと思いますが、それをちょっと見ていただきたいと思うのです。 第一条のところには「死体」というふうに文言が出てございます。「死体から摘出する」と。第六条のところで「死体(脳死体を含む。以下同じ。)」というふうになっております。 この法律案を見ますと、脳死は人の死であるという明確な条文はないわけですね。どうして脳死が人の死であるということを明確にこの移植
○参考人(加藤良夫君) 日本弁護士連合会の人権擁護委員会というのは、大変歴史の古い中心的な委員会の一つでございます。部会が六つほどございまして、第四部会は医療と人権にかかわる部会でございまして、精神障害者の人権の問題や、最近では脳死と臓器移植に関する人権問題、あるいはこのエイズ法案に関する意見の取りまとめ等、さまざまな人権にかかわる医療の場面での問題を研究、検討している、そういう部会でございます。
○参考人(加藤良夫君) 私は、日本弁護士連合会の第四部会というところで「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律案に対する意見書」を取りまとめた立場から意見を述べさせていただきます。 昭和六十二年七月に日弁連では意見書を取りまとめましたが、今日において一部修正が衆議院でなされましたけれども、基本的には日弁連がさきに出した意見書と変わらない、そういう見解を私は持っているものでございます。根本的には、この